2007年06月30日

『デブラ・ウィンガーを探して』

デブラ・ウィンガーを探してデブラ・ウィンガーを探して
ロザンナ・アークエット

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監督:ロザンナ・アークエット
出演:ロザンナ・アークエット、パトリシア・アークエット
   デブラ・ウィンガー、シャロン・ストーン
   ジェーン・フォンダ、メグ・ライアン
   グウィネス・パルトロウほか

ポール・ボウルズの自伝的小説「シェルタリング・スカイ」。その映画で、旅行先のアフリカで夫を亡くし、数奇な運命をたどる女性を演じたのがデブラ・ウィンガーです。「愛と青春の旅立ち」でリチャード・ギアの相手役をしてた人、と言ったほうがポピュラーかもですが、私は「シェルタリング・スカイ」の彼女が大好き。ほんとうに、すごくキレイでした。そのデブラ・ウィンガーは、結婚・出産を機に、映画界での成功をあっさりと捨てて家庭に入りました。この映画は、「女優が年を重ねてどう仕事や生活と向き合っていけばいいのか。デブラ・ウィンガーのように仕事を捨てて家庭に入る人もいる。彼女はなぜ仕事を捨てたのか」という疑問から、自らも女優でありこの作品が初監督のロザンナ・アークエットが、34人の女優にインタビューしたドキュメンタリー映画です。

デブラ・ウィンガーを探して
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2007年06月29日

バイブを買いに:夏石鈴子

バイブを買いに (角川文庫)バイブを買いに (角川文庫)

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いらっしゃいませ」ですっかりファンになってしまった夏石鈴子さんの、これはデビュー作。夏石さんは、今でも出版社にお勤めの編集者。その彼女が雑誌『リトルモア』創刊にあたり、友人から「書いて」と頼まれたのがこの「バイブを買いに」だったそうです。

ちょっとだけ恥ずかしいタイトルで、表紙を飾る大橋歩さんのイラストも、恥毛までしっかり描かれた裸の女性。なので、外で読むために別の本にかけてあったカバーを引っぺがしてかけました。

全部で8篇の短編集なんですが、どれも女の子のセックスを描いています。でもいやらしさは全然なくて、どれもとても誠実な小説でした。大事に大事に、ゆっくりと時間をかけて読みました。一気に読んでしまうのがもったいない気持ちで。

吉田秋生の「桜の園」というマンガが、女という性のやるせなさ、切なさみたいなのを描いていて、うんうんと共感を持ってときどき読むのですが、それに似た「あーあ、女ってヤツは」と思わせるような、女であることが疎ましいのと同時に愛しいような、そんな気持ちになる本です。夫に読ませたい。これを読んだら、夫はなんて思うかな。

ところで、この本を読むと比較的切ない気持ちになる人が多いんじゃないかと思うのですが、これを書いている夏石さんは2006年のインタビューの中で、「切ない恋愛は嫌」と言っています。

作家の読書道:第62回 夏石 鈴子

“切なさ”の次には現実の生活が続いていて、それをどうするかが大事なんだって。うーん、これも名言かも。こういう、読んで「きちんと生活しよう」という気持ちにさせてくれる小説が、私は好きなのです。

そうそう、そういえば「バイブを買いに」の解説が、料理家の高山なおみさんだったのも、ちょっと嬉しかった。高山なおみさんも好きなので。
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2007年06月28日

『福耳』

福耳 スペシャル・エディション福耳 スペシャル・エディション
宮藤官九郎 瀧川治水 田中邦衛

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監督:瀧川治水
出演:宮藤官九郎、田中邦衛、高野志穂
   司葉子、坂上二郎、宝田明

「木更津キャッツアイ」で一躍有名になったクドカンですが、実は私は彼の作品はちゃんと見たことがなくて、この映画もあまり期待せずになんとなく見始めたんですが、これはなかなか、あったかくていい映画でした。続きを読む
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2007年06月22日

にごりえ他:樋口一葉,伊藤比呂美

にごりえ 他 (河出文庫 現代語訳・樋口一葉【全5巻】)にごりえ 他 (河出文庫 現代語訳・樋口一葉【全5巻】)
伊藤 比呂美

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伊藤比呂美による現代語訳の「にごりえ」、「この子」、「裏紫」。伊藤比呂美の訳ということで、どんな文章になっているか楽しみで読んでみました。

3作品とも、普遍的なテーマが題材で、ああ女って昔っからこうなのね、と思わされる物語ばかり。面白かったです。「にごりえ」は青空文庫の文語体のと見比べながら読みました。確かに文語体は読みにくい!でも、言葉遣いのきっぷの良さというか、ぐいぐい物語の中に引き込む力が、樋口一葉にはあるみたい。そんな雰囲気を、伊藤比呂美も上手にすくいとって書き起しているなあ、と思います。

どれも身につまされる内容なんだけれど、特に「この子」にはドキッとしました。小さな猜疑心、不信感から、家庭の中がうまくいかなくなる、その心模様が手に取るようにわかります。でも、子を持ったことで気づくんです。気づいて賢くなった女のお話です。

「にごりえ」に登場する商売女のお力も、そのお力に入れあげて身上をつぶした源七にくどくどと説教する女房・お初も、「この子」の気づく女も、「裏紫」の優しい夫を裏切る“あたし”も、どの女も自分の中にいるみたい。だから身につまされるんだな、きっと。
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2007年06月16日

『エド・ウッド』

エド・ウッドエド・ウッド
ジョニー・デップ ティム・バートン マーティン・ランドー

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監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ,マーティン・ランドー

ティム・バートンとジョニー・デップのコンビ作。エド・ウッドとは実在する映画監督で、1950年代に低予算でいわゆるB級映画をたくさん撮っていた人のようです。「死霊の盆踊り」の監督だったんだ、へー。続きを読む
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2007年06月15日

『エリン・ブロコビッチ』

エリン・ブロコビッチエリン・ブロコビッチ
ジュリア・ロバーツ スティーヴン・ソダーバーグ アルバート・フィニー

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監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジュリア・ロバーツ, アルバート・フィニー

子持ちのシングルマザーが、押しかけで仕事を始めた弁護士事務所で見つけた資料から、大企業が汚染物質を垂れ流していた事実を突き止め、巨額の和解金を得る物語。実話だそうで、この映画でジュリア・ロバーツはアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。続きを読む
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『間宮兄弟』

間宮兄弟 スペシャル・エディション (初回限定生産)間宮兄弟 スペシャル・エディション (初回限定生産)
佐々木蔵之介 江國香織 森田芳光

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監督:森田芳光
出演:佐々木蔵之介, 塚地武雅,常盤貴子
   沢尻エリカ,戸田菜穂,中島みゆき,高嶋政宏
原作:江國香織

独身の兄弟ふたりの、なんとなく楽しい日常。お母さん役で中島みゆきが出ているのにはビックリしました。

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2007年06月09日

『ニューオーリンズ・トライアル』

ニューオーリンズ・トライアル スタンダード・エディションニューオーリンズ・トライアル スタンダード・エディション
ジョン・キューザック ジョン・グリシャム ゲイリー・フレダー

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監督:ゲイリー・フレダー
出演:ジョン・キューザック, ジーン・ハックマン
   ダスティン・ホフマン, レイチェル・ワイズ

銃乱射事件で銃器メーカーを被告に据えた法廷もので、ジーン・ハックマンは悪徳の陪審員コンサルタント。ダスティン・ホフマンはアナログ・タイプの弁護士。そしてジョン・キューザックは、双方を翻弄する陪審員。ストーリー展開はなかなか面白く、最後のオチもホッとしました。続きを読む
posted by ちー at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アルゼンチンババア:よしもとばなな

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)

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半年ほど前に読んだとき、忙しくてアップできずにいました。で、記録を書こうと思って、また読んでしまった…。 すでに映画も公開されていますね、買ったときは帯に「映画化決定!」の文字が躍っていたのですが。

薄い本で、さらさらと読めてしまいます。母親が病気で亡くなったあと、町で変人扱いされている「アルゼンチンババア」なる女性のところに転がり込んでしまった父。その父とアルゼンチンババアとを訪ねた娘が、父のこれまでの人生と、新しく始めた生き方とを受け止め、自身も前進する物語…、でしょうか。

本の後ろには「哀しみを乗り越えていっそう輝く命と、真の幸福の姿を描く大傑作」とあります。大傑作はちょっと大袈裟、と正直思いましたけど、ふわふわとした優しい読み心地ではあります。

映画では、役所浩司が父親役とのこと。もうちょっと枯れたイメージなんだけど、どうかしら。映画もそのうち、見てみようと思います。掘北真希ちゃん好きだし。
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2007年06月06日

『アイ,ロボット』

アイ,ロボットアイ,ロボット
ウィル・スミス アレックス・プロヤス ブリジット・モイナハン

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監督:アレックス・プロヤス
出演:ウィル・スミス, ブリジット・モイナハン,
   アラン・テュディック, ジェームズ・クロムウェル

公開時のテレビCMに、なんとなく心惹かれていた映画。近未来のロボット社会、人間に忠実であるはずのロボットが人格を持ち、暴走するという物語で、よくあるストーリーではありますが、おもしろかった。

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2007年06月04日

家庭の医学:西 成彦、伊藤 比呂美

家庭の医学家庭の医学
西 成彦 伊藤 比呂美

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アマゾンに画像がない!なんでかなあ。
それはともかく。小気味のいい文章が大好きな伊藤 比呂美さんと、そのダンナさん(元?)の共著です。家庭を営むということ、子どもを育てるということは、愛のあふれる美しいものなんかではなく、大昔から憎悪と苦しみと痛みと困難と怒りと、そんな感情につきまとわれながら行われてきたことなんだよ、ということを解説した本です(と私は受け取りました)。続きを読む
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2007年06月02日

ベラボーな生活─禅道場の「非常識」な日々:玄侑 宗久

ベラボーな生活―禅道場の「非常識」な日々ベラボーな生活―禅道場の「非常識」な日々

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芥川賞作家でもある著者が、京都の天龍寺というところで修行した3年間を綴ったエッセイ。どうやって入門するのか、入門するとどんな生活をするのかなどが、体験談とともに短く書かれています。気軽に読めました。

印象深かったのは、禅があまり熱心に布教活動を行わなかったのは、実践する僧侶たちの立ち居振る舞いそのものが布教につながるとの確信があったからではないか、という話。「無意識に出る仕草や眼差し、食事をする姿などに自然な布教を託していたのでは」と。

また、師匠である寺の住職には数多くの来客があり、中には「イヤなヤツ」と思う客もあるのを、なぜそんな人と師匠は付き合っているのかと思っていた著書に、師匠が言うには「いい人などこの世にはいない。私の前でいい人になるだけだ」と。なるほど。イヤな人がいるということは、自分がイヤな人になっているということか。自分がいい人であれば、人もまた自分の前ではいい人になるのか。

軽く読める中にもハッと思わされることがあり、怠け者の私には少し薬になった…かな?
posted by ちー at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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