2010年02月19日

『ずっとあなたを愛してる』

ずっとあなたを愛してる

何年かぶりフランス映画。自分の息子を殺して15年の刑期を終えたジュリエットが、妹家族に迎えられて立ち直っていく姿を描いた静かな作品です。妹役のエルザ・ジルベルスタインという女優さんがとっても可愛くてきれい。心に沁みる映画でした。

主人公のジュリエットは、やまれぬ理由から子どもに手をかけてしまうわけですが、幸せそうに見える人々の誰もが心に闇を抱えている点も、身につまされました。生きるって、そういうことだよね。ともすると自分だけがつらい立場にあるように思ってしまいがちだけど、悩みの種は人それぞれで、それとどう向き合っていくのかが大事なんだな、と。

ジュリエットには支えとなる妹がいて、少ないけれど彼女を想ってくれる人が周囲にいる。でもたとえば途中で姿を消してしまうおまわりさんには、ジュリエット以外に心を許せる人がいなかったようで、そういう種類の孤独もあるなと思うとつらいかも。

いっぱい涙が出るので、観終わったあとはなんだかスッキリ。このところ、自分の気持ちを持て余している私にとっては、心地よい映画だったな。
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2010年02月12日

母なる大地 父なる空<上・下>:スー・ハリソン

母なる大地 父なる空〈上〉―アリューシャン黙示録
母なる大地父なる空〈下〉―アリューシャン黙示録

上橋菜穂子づいている今日このごろ。昔読んだこの本のことを思い出し、アマゾンで大人買いしてしまった^^;
アリューシャン黙示録とサブタイトルが付いているこちら、紀元前7000年前の北米アリューシャン列島を舞台に、何世代かにわたる人々の暮らしを描いた物語です。著者のスー・ハリソンが上橋さんと同じように、考古学・人類学・地理学を学び、6つのアメリカ先住民の言葉を習得したという人で、その学識に裏打ちされた描写がリアルなのが特徴的。

この『母なる大地−』は、襲撃された村の唯一の生き残りである〈黒曜石〉という美しい娘が、少女から大人の女性として成長する物語。紀元前の人々の暮らしが手に取るように想像できるのが楽しいのと、〈黒曜石〉の女性としての強さに惹かれます。生きていくためなら、どんなことでもやってのけるたくましさに、本当に勇気づけられる。自分を貶めるのではなく、誇りを持って、なおかつ屈する力強さって、すごい。しのごの悩んでないで、このように生きればいいんだと思います。
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2010年02月11日

『バグダッド・カフェ』

バグダッド・カフェ

ニュー・ディレクーターズカットというのを観てきました。
原題はどうやら『OUT OF ROSENHEIM』というみたい。砂漠の寂れたカフェに、ドイツから旅行中に夫と喧嘩別れした太った女がやってきて、怒ってばかりいる国人女の経営者とやがて固い友情で結ばれていくストーリー。ジェヴェッタ・スティールが歌った主題歌『コーリング・ユー』のけだるいメロディーと、荒涼とした砂漠に青い青い空、オレンジ色の夕景、カフェのシンボルの黄色いタンクが印象的で、ビデオで何度も観た作品です。

映画館で観るのはたぶん初めて。ミニシアターで、時間に間に合わなくて最初ちょびっと観られなかった上に、案内された席は前のおやじの頭で字幕が見えないという最悪なポジションだったけど、やっぱり観てよかった♪

ドイツ女・ジャスミンを演じているマリアンネ・ゼーゲブレヒトは、かなーり太めな女性だけど、美しいと感じるから不思議。断固としたところもあるのに柔軟で前向き。でも最初のほうでは途方にくれて泣いたりもしてたんですね、今までスルーしていたかも。対する黒人女・ブレンダを演じてるのは、CCH・パウンダー。とにかく嵐のように怒りまくって、どんなことも気に入らない。不満と悲しみでいっぱいの女性です。この人、どっかで観た人だなあと思っていたらやっぱり、XファイルとかERに出てた人だ!ということがわかってプチ感動。

今の自分は、ジャスミンとブレンダの中間くらい。ブレンダのときもあるし、ジャスミンの手前くらいのときもある。ジャスミンのようになれたらいいなあと思う。静かな風景が心に染み込んで、満たされました。
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2010年02月05日

虚空の旅人:上橋菜穂子

4101302758虚空の旅人 (新潮文庫)
新潮社 2008-07-29

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守り人シリーズの第4弾。2009年11月ごろ?に読了。守り人シリーズ最初の『精霊の守り人』でバルサに助けられた幼い皇太子・チャグムが成長し、隣国の祝い事の席に招かれて巻き込まれた事件を解決する物語。成長したチャグムがたくましく、惚れ惚れとします。舞台となる国が海辺の国で、小さな島々には海賊を生業とした人々が住み、生き生きとした明るい人々が登場して元気のいい物語。ゆるい縛りと経済的な利をもってひとつの国にまとまっているという、その国のあり方が面白いなと思います。このままRPGの原作にもできそうなお話。これもあっという間に読んでしまった。
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2010年02月03日

夢の守り人:上橋菜穂子

夢の守り人 (新潮文庫)夢の守り人 (新潮文庫)

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2009年10月ごろ読破。守り人シリーズの第3弾です。シリーズの中ではちょっと異色作かも。ファンタジー性が強く、中世ヨーロッパ風の印象です。少しストーリーも複雑?そうそう、ゲームのFF4に出てくる、リュートを弾く青年を思い出す物語でした。
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闇の守り人:上橋菜穂子

闇の守り人 (新潮文庫)闇の守り人 (新潮文庫)

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『精霊の守り人』に続く守り人シリーズ第2弾。2009年10月ごろにワクテカで読みました。
『精霊の守り人』で、すっかり主人公・バルサのファンになった私は、彼女の生い立ちと人生を巡るこの話は、かなりお気に入りです。強いということはどういうことか、しみじみと味わって読みました。身も心も弱い私は、今からでも強くなれるだろうかなんて思ったり。
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2010年02月02日

精霊の守り人:上橋菜穂子

精霊の守り人 (新潮文庫)精霊の守り人 (新潮文庫)

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『獣の奏者エリン』が面白いと聞いて、上橋菜穂子の著書を読んでみることに。これは守り人シリーズの1冊目。女用心棒のバルサが暗殺されそうになった皇太子チャグムを助けるところから物語が始まります。
こんなにワクワク本を読んだのは何年ぶりだろう。手に汗握るアクションシーンや想像上の生き物たちの息遣い。ハラハラさせるストーリー展開。幸せな読書時間をありがとうと言いたいです。
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