2008年06月18日

ひげがあろうがなかろうが:今江祥智

ひげがあろうがなかろうがひげがあろうがなかろうが
今江 祥智
田島 征三
by G-Tools


厚さ5cmもある本。手のとるだけでもワクワク(^^)
パラパラとページを繰りながら流し読みすると、なんだか面白そう!
というわけで、予定外に借りてきた1冊。

私は読むのが遅いので、5cmの厚さの本はさすがに読破に時間がかかったけれど、勢いのある文体とぐんぐん展開する物語と、そしてダイナミックで元気のいい田島征三さんのイラストがステキな1冊でした。

時代小説とも昔話とも思える「ひげがあろうとなかろうと」は、山暮らしの父子の物語。父が子に、生きる術を教えていくやり方が、誠実で大人でカッコいい。自分はこんな風には子育てをしてこなかったなあ。最後はちょっと、苦い終わり方だけれど、それもまたよし。

同時収録されている「ひげのあるおやじたち」は、1970年に単行本としていったんは刊行され、人気で増刷もされたのに、一部差別的表現があるとのことで廃刊・絶版になっていたのだそう。「ちびくろさんぼ」みたい…。でも、そう文句をつけた組織の出版社からこうやって再刊行されることになったということは、誤解が解けたってこと、かな。一度葬られてしまった悔しさは、挿絵を描いた田島征三さんの日記ににじんでいました。さて、こちらは勧善懲悪風な痛快活劇。こっそりと能力を隠している人とか、下々の民衆が活躍するハナシって、「次はどうなるんだろう」とワクワク。

そのズンズン読ませる文章に、今江祥智さんってどんな人かなーと思っていたら、大好きな絵本「ぼちぼちいこか」の翻訳をした人だったとは!もっとこの人の本、読んでみよう。
posted by ちー at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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